新ホームAVサーバ生活、DiGiMatrixって何だ?(1/2)PCでありなおかつホームAVサーバであるASUSのDiGiMatrixは、非常に特徴的なマシンだ。はやりのDVD/HDDレコーダー兼通常のPCとして使える、コンパクトでスタイリッシュなDiGiMatrixを紹介しよう。
最近、DVD/HDDレコーダーが大流行している。内蔵するHDDにテレビ番組などを録画し、長く保管したいタイトルはDVD系の書き込みメディアに記録する。HDDには長時間録画が可能だし、DVDメディアがスペースを取らず扱いが楽だ。ビデオテープがDVDビデオへとシフトしつつある今、この流れは当然のことかも知れない。ならばさっそくDVD/HDDレコーダーを買いに行こうか……。 いや、ちょっと待ってほしい。あなたが自作マシンを始めとするPCを使っているなら、それを比較的容易にDVD/HDDレコーダー風に変身させることが出来るからだ。ポイントは2つ、DVD系の書き込みドライブとTVチューナーカードである。最近のTVチューナーカードは高性能なものが多く、ほとんどが録画に対応している。録画先はHDD、そしてお気に入りはDVD系メディアへコピーして保存する。これってかなり、いや、ほとんどDVD/HDDレコーダーのようなものである。 よし、それならウチの自作マシンもアップグレードして、さっそくDVD/HDDレコーダーとして活用しよう。ウチの自作マシンに入っているビデオカードはTV出力が可能だし、やっぱりリビングにある大画面テレビで再生したい。だったらリビングにPCを設置、テレビに接続して使おう。だけどなあ、PCのゴツいデザインはリビングに似合わないし、設置スペースも確保しなきゃならないし……。それより何より自分の部屋にPCが無いのは不便だし……。 それならASUSTeKのDiGiMatrixの出番である。DiGiMatrixさえあれば、あなたの悩みが全て解決し、リビングのAV環境が一気にアップグレードされるのである。
このように置いてあると、AV機器にしか見えないDiGiMatrix。スリムでスタイリッシュ、多機能で使いやすいのがDiGiMatrixの身上である
フロントパネルを見ても、PCだとは思えないデザイン。ちなみに左にある大きなダイヤルは、ボリュームである
大変素晴らしい話だが、ここで素朴な疑問が頭をもたげる。そう「DiGiMatrix=デジマトリックスって、いったい何者なんだ?」という、ごくごく基本的な疑問である。実はこのDiGiMatrix、メーカーであるASUSTeKが「新ホームAVサーバ」と表現する、PCを超えたPCなのだ。もっともそのサイズは幅285×高さ50奥行き290ミリと、実にスリムでコンパクトだ。美しいスタイリッシュな外観は、まるでAV機器のようである。だが、スタイリッシュでデザイン的に優れていることだけが、DiGiMatrixの特長ではない。 DiGiMatrixはメインユニットとサブユニットの2つで構成され、メインユニットにはSiSのSiS651/962Lチップセットを搭載したマザーボードが内蔵されている。対応CPUはSocket478のPentium 4、あるいはCeleronの2.4GHzまで、対応メモリはPC2700までのDDR SDRAMを最大2Gバイトまで搭載できる。と、ここまで聞くと「デザイン的に優れ、なかなか魅力的なスペックのPCだな」で終ってしまう。 もちろんそんなところ終ってしまうDiGiMatrixではない。なんといってもDiGiMatrixは「新ホームAVサーバ」なのだから。
前面のドアを開くと、各種ポートなどが姿を現す。左下にUSB 2.0ポート、オーディオ入出力、IEEE1394、SPDIFなど、PCでも見慣れたポートが並んでいる。ポートの左にあるスリットは、カードリーダーだ
まず最初にDiGiMatrixは、TVチューナーカードを内蔵し、アンテナ線を接続することでTVチューナー兼DVD/HDDレコーダーとして機能する。DiGiMatrixはPC用のディスプレイだけでなく、テレビに接続することもでき、PC環境の中でも、リビングでも任意の出力で映像を楽しむことができるのだ。録画や再生はリモコンから操作できるので、キーボードやマウスを操作する必要はない。 録画はリアルタイムのほか、iEPGデータを使って指定することもできる。タイムシフト機能も装備しているので録画中でも、巻き戻して見逃したところから再生することも可能である。なお、DiGiMatrix操作の基本は、専用のメインアプリケーションとして用意された「ASUS Home Theater」だ。ASUS Home TheaterはWindowsシリーズ上で動作するアプリケーションで、DiGiMatrixの機能を分かりやすいインタフェースで操作できる。 ここで見逃さないでほしいのはASUS Home Theaterが「Windowsシリーズ上で稼動するアプリケーション」という点だ。そう、DiGiMatrixをリビングに設置して活用していると、AV機器と勘違いしてしまいそうになる。しかしDiGiMatrixのベースは立派なPCなのである。このためインターネットはもちろん、ワープロを利用することも、3Dゲームをプレイすることも可能なのだ。 関連リンクASUSTeK Japan [高橋敏也, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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