> レビュー 2003年12月5日 07:00 PM 更新

Photoshop CSはデジカメユーザーの福音となるか(2/4)


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 また、サムネールもカスタムサイズが設定できるようになった。ここで大きな値を指定すると、プレビューがなくてもサムネールだけである程度判断できるので一覧性がよくなる。


サムネールのサイズを400ピクセルにカスタマイズした。このようにすると、プレビューがなくてもサムネールだけで確認できるようになる

 これは大きな進歩といってよい。実用性が増したのだ。あとはプレビューに拡大/縮小機能を付けてディテールをチェックできるようにするとか、フラグを赤緑黄の3色くらい用意して使い分けられるようにしたいといった細かい要望があるくらいだ。

 さらに、それぞれの写真にキーワードを付け、それを検索することで写真を絞り込むことができる。また、EXIFデータからも検索することが可能だ。

 業務で大量の写真を処理しなければならない人にとっても朗報がある。自動処理機能がそれだ。ファイルブラウザ上でフラグを付けたり検索した写真群に対して、バッチ処理をかけたりWebフォトギャラリーを作ったりできるのだ。つまり、ファイルブラウザ上で選んだファイルに対して自動処理がかけられるのである。これは便利だ。常時Photoshopを立ち上げているようなヘビーユーザーなら、Photoshopをそのまま画像ブラウザとして使っても良さそうなレベルである。

RAWデータを標準でサポート

 2003年夏、Photoshopの次期バージョンに搭載する機能を一足先にプラグインとして提供するとして出てきたのが「Photoshop Camera Raw & JPEG 2000プラグイン」。予告通りこの機能はPhotoshop CSで実装された。プラグインとして先行発売されたものよりも強化され、ヒストグラムが見やすくなり、RAWデータ展開時のパラメータをより細かく指定できるようになった。


ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D100」で撮ったRAWデータを開いて現像しているところ。ヒストグラムが常時表示され、「基本補正」、「詳細補正」に加えて、「収差補正」、「色調補正」の両タブが増えているのがわかる。これにより現像パラメータをより細かく指定できるようになった

 あとは最新のデジカメラをいち早くサポートしていってくれることを期待しよう。

デジカメユーザー向けのフィルタと色調処理機能を搭載

 Photoshop CSのパレット類のデザインや配置は、Photoshop 7.0と同じだ。だから一見しただけでは大きな進歩があったようには見えない。だが、より実用的な、痒い所へ手が届くような進化がなされている。

 まずはヒストグラムパレット。今までのPhotoshopではヒストグラムがダイアログとして表示されるだけで、ヒストグラムを見ながら他の作業をすることはできなかった。つまり、意味のない機能といってもよかった。それがやっとPhotoshop CSでヒストグラムがパレット化されて常時表示可能になり、ヒストグラムを見ながらトーンカーブをいじったり、色のバランスを調整できるようになったのである。


ヒストグラムパレットを画像と重ねたところ。これは一番大きな「全チャンネル表示」だが、「コンパクト表示」や「拡張表示」にすると一つのグラフにまとめて表示してくれる。これで常時ヒストグラムのチェックをしながら作業できるになった

[荻窪圭, ITmedia ]

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