“全部入り”で店舗が変わる、業務が回る――クラウド時代の業務用PDA「Pit」

検品、棚卸し、入退室管理、デジタルサイネージ、商品カタログ、クーポン配信、基幹システムへのアクセス、在庫照会、営業日報作成――。1台に、業務に必要な機能を凝縮した、クラウド時代のPDA「Pit」の実力を見ていこう。

» 2010年07月13日 08時00分 公開
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Photo 多機能情報端末「Pit」

 情報機器の高性能化と通信技術の向上が目覚ましい昨今、ビジネスの現場においてもモバイル機器の浸透が急速に進んでいる。通信機能を搭載した情報端末やスマートフォン、そしてネットワークを通じて提供されるクラウド型のサービスを導入することによって、従来なら自席のPCの前にいなければ見られなかった情報へのアクセスや、仕事の効率を向上させるさまざまなアプリの利用が可能となり、業務のスピードやスタイルが大きな変化を見せている。

 IIJが提供する業務用PDA「Pit」も、このようなワークスタイルの革新とクラウド連携を目的としたモバイル情報端末の1つである。下り最大7.2Mbpsの3.5G通信機能やタッチ操作可能な大画面など、スマートフォンと共通する部分も多いが、業務に特化した端末として開発されているのが特徴だ。

法人ニーズの高い機能を1台に凝縮、現場の生産性を高める“全部入り”PDA

 Pitは4.3インチのタッチパネル液晶画面を持つPDA型の情報端末で、モバイルデータ通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプD」に対応した通信モジュールを内蔵する。OSには業務用端末で一般的なWindows CE 6.0を採用している。

 ハードウェアの機能として特徴的なのは、バーコードリーダーとICカードリーダーを搭載している点だ。これまでも店舗や倉庫など物流の現場において、在庫管理などの業務にPDA型の端末が利用されることは少なくなかったが、バーコードを読み取るための外付けのリーダーと合わせて利用していたケースが多かった。また、近年は社員証や入館証としてよく使われているICカードだが、それらを情報端末の“鍵”としても利用すれば、許可されたユーザー以外が端末を操作するのを防ぐことができる。Pitであれば、このような、従来は外付け機器を別途接続しなければ無理だった使い方を1台で実現できるため、端末の使い勝手が上がるだけでなく、機器の導入コストも削減可能だ。

Photo 業務で活用するのに必要な機能を1台に凝縮。バーコードのスキャン機能とICカードリーダー、4.3インチの大画面、3.5G通信機能を1台に搭載した初の業務用端末だ

 通信機能も充実している。先に挙げた「IIJモバイルサービス/タイプD」は、NTTドコモのFOMA®網を利用してIIJが提供する法人向けのデータ通信サービスで、下り最大7.2Mbpsの高速通信が可能。ドコモのネットワークを利用しているのでサービスエリアも広く、屋内外場所を選ばず使うことができる。そのほか、無線LAN(802.11b/g)やBluetoothはもちろん、RS-232Cインタフェースや赤外線通信機能なども備えており、既存の情報システムとの連携も柔軟に行える。

 IIJはクラウドサービスとして「IIJ GIO」も提供しており、Pitと組み合わせて活用することで、導入までの期間を短縮できるほか、システムの運用・管理にかかるコストの低減も図れる。Pitに取り込んだデータを、IIJモバイルサービス/タイプD(FOMA®網利用)でクラウド上のサーバに送る――といった業務フローをワンストップで提供できるのも、IIJの強みといえるだろう。

 また、法人向け携帯電話やスマートフォンなどと異なり、当初から業務用機器としての提供体制を備えているPitでは、メーカーの保守窓口が用意され、継続的な修理・保守対応が可能なことも特徴だ。一般的な携帯電話は1〜2年程度で代品が入手できなくなってしまうことが多いが、業務で使用する機器としては継続性が保証されていることが重要なポイントとなる。

Photo クラウド時代のクライアント端末として、さまざまなシーンで役立つPit

検品から棚卸し、商品案内までを1台で――設置場所も自由自在

Photo バーコードリーダーを搭載。検品や棚卸しに活用できる

 では、Pitを適用できる具体的なシーンとしてはどのようなものが考えられるだろうか。典型的なのは店舗における受発注や検品、棚卸しといった業務だろう。先にも述べた通り、従来もこの分野でPDAと外付けバーコードリーダーを組み合わせて使われることはあったが、バーコードリーダーや通信カードを別途接続する必要があり使い勝手の面で一歩劣るため、業務用ハンディターミナルが主流だった。しかし、ハンディターミナルは専用のハードウェアを用いており、表現力や処理能力の割に値が張り、アプリ開発にも独特のノウハウが求められた。

 PitはWindows CEが動作するPDA型の端末でありながら、ハンディターミナル並みの使い勝手を得られるのがメリットだ。アプリの開発もVisual Studioを利用してVB.netやC#といった一般的な言語で行うことができ、すでに動いている業務システムとの整合性もとりやすい。従来テキスト中心だったユーザーインタフェースもよりグラフィカルな画面で見せられるので、ユーザビリティの向上を図ることもできそうだ。

 しかし、Pitの応用範囲はそのような以前から携帯型の情報端末が使われていた場面にとどまらない。例えば、百貨店やショッピングモールの中に入居しているテナント――アパレルや化粧品等を取り扱う店舗など――では、売り場スペースや業態の都合上POSレジを設置できないケースもしばしば見られる。そのような店舗でも、販売した商品のタグを一括スキャンすることでPOSデータを素早く正確に作成できるほか、従来は電話での口頭ベースだった品切れ時における入荷予定や他店在庫の照会を、画面上でリアルタイムに行うといったことも可能になる。

 そして、携帯電話網を利用した通信機能が内蔵されていることのメリットも非常に大きい。前述のようなテナントやインショップ型のチェーン店などではインターネットにつながる通信回線を敷設すること自体が難しく、電話以外の連絡手段はFAX程度に限られる場合も多いが、内蔵通信機能を利用すれば端末を導入したその日からデータ通信を利用できる。また、FAXによる連絡は一方通行になりがちだが、情報端末を用いれば、本部から各店舗へ指示した内容に対して必ず確認や実施の報告を求めるといった業務フローをシステム上で実現できる。そして当然のことながら、無線LANのアクセスポイントがない場所でもFOMA®網による高速通信が可能なので、外回りの営業担当者や設備管理の作業員などが持ち歩き、受注情報や作業情報の入力、日報作成を社外で行うといった使い方にも対応できる。

ICカードでロック解除、セキュリティも担保

Photo ICカードリーダーを内蔵しており、入退室管理や情報アクセス時のロック解除などに活用できる

 携帯型の情報機器を導入する際に最も気を付けなければならないのが、紛失・盗難時の情報漏えい防止などのセキュリティ対策だが、この点でもPitであれば問題ない。内蔵のICカードリーダーは社員証などにも利用されることの多いTypeA(MIFARE)およびFeliCa方式に対応しており、社員証を読み取ることで端末のロックが解除される仕組みにしておけば、悪意を持つ第三者の手に端末が渡った場合も不正に操作される心配がない。また、場所を問わずネットワークに接続できる特性を生かし、データはすべてクラウド側に格納するようなシステム設計にすれば、そもそも端末に機密情報が残る心配がない。

 Pitのような高セキュリティが担保される端末を利用することで、機密性の高い情報にも社外から安全にアクセスできるようになる。例えば金融・証券などの営業担当者が、訪問先で顧客の口座情報を参照しながら商品を提案したり、必要な帳票をその場で作成するといった使い方も可能だ。IIJモバイルサービスには、インターネットから到達できない閉域ネットワークで社内に接続する「IIJダイレクトアクセス」も用意されているので、機密情報をインターネット上に流すことを禁止している企業でも導入が可能だ。

 タッチ操作に対応したPDA型の端末であるため、不特定多数のユーザーが利用するような用途にも対応しやすい。例えば、セミナー会場や学校の教室において、受講者に画面への入力やICカードの読み取りをしてもらうことでアンケート収集や出席管理を実施するといった使い方も考えられる。4.3インチのワイド画面とスピーカー(内蔵モノラル/クレードル搭載ステレオ)を利用できるので、内容を遠隔で更新できるデジタルサイネージ端末としても活用できる。

 このように、Pitは情報端末の用途として考えられるあらゆるシーンに対応できる。その中には、これまでの機器では使い勝手やコスト、セキュリティといった問題で実際のビジネスシーンへは導入が難しかったものも多い。従来のPDAやスマートフォンでは届かなかった「業務のためのモバイル」を現実のものにできる、それが、業務用端末であるがゆえに提供できるPitのメリットといえるだろう。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia プロフェッショナルモバイル編集部/掲載内容有効期限:2010年8月12日