マンション管理業務の品質向上へ、明和地所などがIoT実証実験を開始FM

明和地所、同社グループ会社である明和管理は、インフォテリアのIoTソフトウェア開発基盤「Platio」を利用したマンション管理業務の実証実験を2017年4月中旬から開始する。

» 2017年04月03日 06時00分 公開
[長町基BUILT]

インフォテリアの「Platio」を活用

 明和地所、同社グループ会社である明和管理は、インフォテリアのIoTソフトウェア開発基盤「Platio」を利用したマンション管理業務の実証実験を2017年4月中旬から開始する。明和管理が管理するマンションの管理業務の品質向上が目的である。

 今回の実証実験では、管理員が持つタブレットにインストールしたPlatio基盤とPlatioを使用して開発したモバイルアプリなどを使い、業務報告をクラウドに記録する。これにより現場の状況が逐次報告され、より正確に担当者が把握できることから、故障の未然防止と発生時の迅速な対応につながることを期待している。

 この他、IoTを活用することによるマンション管理業務の効果についても検証。これらの実証実験では、モバイルアプリやクラウドにおけるアジャイル開発および短サイクルでの効果検証、改変を行う。まずは東京都内の同社マンション「クリオ(CLIO)」の1物件で開始し、その結果をもとに、他の管理物件へ展開を検討する。

プログラミングの知識が不要

 IoTソフトウェア開発基盤であるPlatioは、プログラミングの知識が不要で、マウス操作だけでモバイルアプリを作ることができる。IoT機器からのデータだけでなく、手入力やモバイル端末からの写真やGPSによる位置情報や地図の入力も可能だ。

 また作成したモバイルアプリは、Platioが対応済みのBluetooth接続のIoT機器に、特別な準備をすることなくワンタッチで接続して情報を自動的に取り込むことができる。これにより、測定データの収集や管理の効率化が図れるという。

モバイルアプリの製作イメージ 出典:インフォテリア

 作成したモバイルアプリに対応したデータベースと処理プログラムは、クラウド上に自動生成。クラウド上でセキュアに情報を保管・共有し、アカウント管理やアクセス権限などを用途に合わせて設定できる本格的なモバイルアプリを作ることができる。

 明和地所グループでは、IoT分野でのパートナーを募集しており、パートナーとのオープンコラボレーションにより居住者により良い暮らしを提供していく方針だ。

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