高砂熱学工業とヤマト科学が業務提携、IoT・AI技術を駆使した新サービスを展開

高砂熱学工業は2018年10月1日、ヤマト科学と業務提携を締結したことを同年9月28日に明らかにした。両社は今後、互いの技術・ノウハウを融合して、基盤事業で新たなソリューションの創出や2社の営業力を統合させて売上の拡大を目指す。

» 2018年10月04日 06時00分 公開
[石原忍BUILT]

 高砂熱学工業は、科学機器・研究施設総合メーカーのヤマト科学と、基幹事業での新たなソリューション開発や営業基盤を活用した顧客・売上の拡大を目的に、業務提携を締結した。

業務提携調印式 提供:高砂熱学工業

 高砂熱学工業では、進行中の中期経営計画「iNnovate on 2019 just move on!」(2017〜2019年度)」において、成長に向けた「変革の断行」をスローガンに、空調工事を核にした総合設備工事業への飛躍と、将来を見据えた第2、第3の柱となる新たな事業の創出に取り組んでいる。メインとなる設備工事でこれまでに蓄積してきた技術・ノウハウと、IoT・AIの技術を組み合わせ、新サービスの提供を目指す。

 今回提携したヤマト科学は、高砂熱学工業が研究施設・バイオ関連施設向けに開発した高速VAV「可変風量ダンパ」や給排気統合管理システム「i-Fumeシリーズ」を用いて、局所排気装置「ヒュームフード」および給排気設備を含めた給排気システムの共同提案・設計・施工を既に行っている。

ヒュームフードの運用管理インタフェース 提供:高砂熱学工業

 両社の提携により、研究施設およびバイオ関連施設に加え、産業系をはじめとした幅広い顧客に対して提案、販売、保守サービス、研究開発を行える体制がより強固なものとなる。

 将来的には高機能、高信頼性、省CO2などを目的とした革新的な商品とサービス創造のための共同開発の実施の他、「給排気総合管理システム」「二酸化塩素除染サービス」などの展開も見据えている。業務提携の期間は5年間。

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