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電力使用量を25%削減へ、エレベータの使用自粛などを京都の自治体が実施:エネルギー管理
京都・長岡京市が夏の電力不足に向けた節電対策として、電力使用量を昨年と比べて25%削減するための8つの取り組みを推進中だ。市庁舎内の空調設備を入れ替えるほか、エレベータの使用を自粛するなど、徹底した節電対策を掲げている。
全国各地の自治体が節電対策に取り組み始めた中で、関西電力管内にある京都府の長岡京市がより厳しい内容の節電対策に取り組んでいる。「長岡京エコオフィス2012夏」と名付けたプロジェクトで、市庁舎を中心に8つの対策を掲げた。目標は昨年の夏と比べて電力使用量を25%削減することで、関西電力管内の節電目標15%を大きく上回る意欲的な設定だ。
庁舎内では照明機器やOA機器の使用ルールを徹底するほか、会議室の空調は会議開始の5分前にスイッチを入れて会議終了後すぐに電源を切る、といった細かな運用ルールを規定している。空調設備は6月から省エネタイプに入れ替える予定で、電力使用量を従来比で約80%削減できる見込みである。さらにエレベータは荷物を運ぶ時を除いて使用を控える、といった厳しいルールも盛り込んだ。
市役所みずからが徹底した節電対策を実施する方針を打ち出すことによって、市内の家庭にも広く節電対策を呼びかける。「家計にやさしいお得な省エネ」と題して、エアコンから掃除機に至るまでの節電対策をとりまとめて周知を図る(図1)。ほかの自治体が見習うべき点も大いにありそうだ。
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