自動で消費電力を抑える機能を備えた液晶ディスプレイ:省エネ機器
節電が何かと話題に上るようになってから、液晶ディスプレイメーカー各社は消費電力を大きく引き下げた製品を投入してきている。ディスプレイ専業メーカーであるナナオは、使用中も場面に応じて自動的に消費電力を抑える液晶ディスプレイを発売する。
ナナオは24インチ液晶ディスプレイの新製品「FlexScan EV2436W-FS」を8月22日に発売する(図1)。価格は5万4800円。従来製品と比べて大きく消費電力を抑えたことと、場面に応じて自動的に消費電力を抑える機能を搭載したことが大きな特徴。
1つ目の特長である消費電力引き下げは、バックライトに新たにLEDを採用したことによるところが大きい。従来機種の標準時の消費電力は48Wだが、FlexScan EV2436W-FSの標準時の消費電力は19W。消費電力を60%近く下げた計算になる。
もう1つの特長である、場面に応じて消費電力を抑える機能は3種類搭載している。まずは周囲の明るさに応じて、バックライトの明るさを自動的に抑える自動調光機能「Auto EcoView」。次は表示している画像に合わせて、見やすさを損なうことなくバックライトの明るさを抑える「EcoView Optimizer 2」。
最後は、ユーザーが離席したことを検知して自動的にディスプレイの電源を切る人感センサーだ。人感センサーは離席からの着席も検知し、そのときはディスプレイの電源を自動で入れる。さらに、ディスプレイの主電源を切ればコンセントにプラグが挿さっていても電力を消費しないという機能も新たに搭載した。
ナナオはほかにも同様の機能を搭載した新製品を3機種発売する。24インチで安価な液晶パネルを搭載した「FlexScan EV2416W-TS」、23インチでFlexScan EV2436W-FSと同様の液晶パネルを搭載した「FlexScan EV2336W-FS」、23インチで安価な液晶パネルを搭載した「FlexScan EV2316W-TS」だ。価格はそれぞれ4万2800円、3万7800円、3万2800円。
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