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燃料電池をドコモが基地局に導入、停電時でも40時間以上の電力供給:蓄電・発電機器
NTTドコモは基地局の非常用電源として燃料電池を導入する。災害などによる長期の停電時でも40時間以上の電力供給が可能になる。2013年3月から関東・甲信越地域の一部の基地局に導入して、その後に他の地域にも展開していく。さらにバイオ燃料の利用も検討する。
2011年3月の東日本大震災の直後、停電によって携帯電話の基地局が稼働しなくなる事態が発生した。このためNTTドコモは災害対策として全国の主要な基地局1900か所に鉛蓄電池を設置することにより、停電時でもサービスを継続できる体制を構築してきた。新たに2013年3月からは燃料電池を導入する(図1)。
NTTドコモが導入する燃料電池はメタノール水溶液を使って発電する方式で、停電時でも基地局のバッテリーとして40時間以上の電力供給が可能になる。従来の鉛蓄電池は24時間程度だった。
燃料電池の採用により設置容積も2分の1になる。将来はメタノール水溶液の代わりにバイオ燃料を利用することも想定しており、再生可能エネルギーを活用した「次世代グリーン基地局」を推進していく計画だ。
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