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巨大メガソーラーに風力を併設、2014年稼働開始に向けて着工:自然エネルギー
三井化学など7社が共同で企画していた大規模太陽光発電所の建設工事が始まった。場所は愛知県田原市。太陽光発電システムだけでなく、風力発電機も設置するところが大きな特長だ。
この計画に参加しているのは三井化学、三井物産、シーテック、東亞合成、東芝、東レ、三井造船の7社。2011年10月の基本合意を受けて、2012年9月に正式契約を締結、11月に着工した。三井化学が所有する愛知県田原市緑が浜に所有する80万m2の土地に建設する(図1)。
設置する太陽光発電パネルの合計最大出力は約50MW(5万kW)。さらに合計最大出力が6MW(6000kW)の風力発電機も設置する(図2)。稼働開始は2014年10月の予定。
三井化学によると今回メガソーラーを建設する土地は、日照時間、平均風速ともに国内最高水準の数字を残しており、太陽光だけでなく風力でも高い効率で発電できると期待できるという。太陽光と風力を合計した年間発電量はおよそ6万7500MWhと見込んでいる。これは、一般家庭の年間電力消費量にすると約1万9000世帯分になる。そして、1万9000世帯は田原市の総世帯のうちおよそ9割に当たる。
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