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太陽光と蓄電池を組み合わせ、エレベーターの消費電力を削減:蓄電・発電機器
大京は東芝エレベータと共同で、マンション向けのリチウムイオン蓄電システムを開発した。太陽光パネルからの電力を活用して、エレベーターが消費する電力のコストを小さくすることを狙っている。
大京と東芝エレベータが開発した蓄電システムは、太陽光パネルと組み合わせて使う。太陽光パネルが発電する日中は、パネルからの電力で蓄電池に充電する。それだけでは電力が不足するというときや、夜間は商用電源を利用して充電する。
蓄電システムの電力はエレベーターに供給する。太陽光パネルからの電力を充電してエレベータに供給するため、エレベーターが消費する電力にかかるコストを小さくできる。停電が発生しても蓄電システムからの電力をエレベーターに供給できるため、エレベーターの運転を続けられる。停電が発生してエレベーターが停止して、エレベーターに人が閉じ込められるという事故を未然に防ぐことができるのだ。
蓄電システムの電力供給先は手動で切り替えることができる。大京は電力供給先としてエレベーターのほか、給水ポンプと機械式駐車場を考えている(図1)。
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