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使い道が決まらなかった干拓地に巨大メガソーラー、出力は約50MW:自然エネルギー
三重県と愛知県の県境に広がる広大な干拓地をメガソーラー用地として利用することを決めていた両県は、建設と運営を丸紅に依頼することを発表した。最大出力が約50MWにもなる巨大メガソーラーが2014年から稼働を始める。
メガソーラー建設用地となったのは三重県と愛知県にまたがるように広がる「木曽岬干拓地(きそさきかんたくち)」だ(図1)。この干拓地は元々農業用地として利用することを想定して農林省(現 農林水産省)が干拓したもので、1974年には干拓が完了していた。
干拓完了後、日本の産業構造が変化していったため、農業用地として利用するという計画が、企業を誘致して産業向けに利用するという計画に変わっていった。名古屋市の中心部に近いという有利な条件があるため、産業向けに利用しようという計画が持ち上がったのだ。しかし、この干拓地は元々農業用地として干拓したため、地盤が軟弱であり、産業向けに利用するには不利であるため、なかなか用途が決まらなかった。
そこで、三重県と愛知県はメガソーラー用地として利用することを決め、2012年6月にはメガソーラー用地として利用するために、土地利用計画変更を農林水産省に申し出、認められていた。
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