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太陽電池の性能は5年間でどれくらい低下する?ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)

現在のところ太陽光発電パネルのはっきりとした寿命は分かっていない。しかし、月日がたつほど発電能力が劣化することは明らかになっている。では、太陽光発電パネルを構成する太陽電池は、5年間でどれくらい性能が劣化するのだろうか。出荷量が多い多結晶シリコンを使用したものを例にして考えてみよう。

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正解:

 b.3%

ミニ解説:

 2011年の論文「各種太陽電池の長期曝露試験による出力劣化特性評価」によると、多結晶シリコン太陽電池の性能は5年間で2.3%〜2.8%劣化する。仮に太陽電池の性能がほぼ一定のペースで劣化すると考えると、10年間経つと性能は4.6%〜5.6%劣化し、20年間では9.2%〜11.2%劣化することになる。

 大体10%劣化するということは、出力が200Wの太陽光パネルの性能が180Wに下がるという計算になる。出力が1MWのメガソーラーなら、900kWまで劣化する。売電量も相当変わるだろう。


多結晶シリコンを材料に使った太陽電池

 ちなみに、この論文の調査で最も性能が劣化しにくいという結果を出したのはCIS太陽電池。5年間使っても、1.4%〜1.5%しか劣化しなかったとしている。

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