産業用ソーラーの監視システム、施工例が多い50kW以下に対応:エネルギー管理
ソーラーフロンティアは、産業用太陽光発電システムの発電量を監視するシステムの提供を始めた。家庭向けに提供している監視機器を基にしたもので、産業用でも出力が50kW以下のシステムに対応している。
ソーラーフロンティアが提供を開始した監視システムの特長は3点。1つ目は施工例が多い50kW以下のシステムを対象としたこと。ソーラーフロンティアは、来年以降も最も施工例が多いのはこの規模のシステムだと見ているという。最も顧客が多い領域に狙って提供を始めるということだ。
2つ目の特長は、発電量データを保存集計するサーバーを無料で使えること。HEMSやBEMSなど、計測データをサーバーに送信して、集計させる例はあるが、サーバーを無料で使えるシステムは珍しい。
3つ目は発電量の監視に機能を絞ったこと。ソーラーフロンティアが発売している家庭向けのシステムはHEMSの機能も備えているが、今回提供を始めるシステムでは、発電量監視に機能を絞った。
発電量データはサーバーにWebブラウザでアクセスすることで確認できる(図1)。発電量データを表示する画面には、企業名や企業ロゴなどの画像を自由に設定できる。液晶テレビに映せば、来客向けのアピールとして使える。
ソーラーフロンティアは、このシステムで発電量の不自然な変化を検知することを狙っている。不自然に変化するということは、トラブルが発生している確率が高いからだ。不自然な変化に対応し、太陽光発電システムを設置してある現地に要員を向かわせる、メンテナンスサービスを提供することも計画している。ソーラーフロンティアは現在のところ、メンテナンスを委託できる業者を探している段階であり、サービス提供はもう少し先になるとしている。
関連記事
- 太陽光発電の遠隔監視サービス、買取制度に合わせて10年契約で提供
発電能力が10kW以上の大型システムに対応できるようにした - 遠隔地から太陽光発電システムを監視、メンテナンスの省力化が可能に
点検やメンテナンスの手間を軽減してくれるシステムが登場した - 太陽光発電所を1カ月で建設、300坪の土地に50kWまで
小規模な太陽光発電所のパッケージ商品 - 日本のエネルギー市場を変革する、新制度がスタート
再生可能エネルギーの固定価格買取制度が7月1日から始まった
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.