ニュース
3台の風車でグループ全体の10%の電力を発電、2号機と3号機が稼働開始へ:自然エネルギー
外食大手のワタミは風力発電事業を手掛ける企業と連携し、再生可能エネルギー市場を推し進めていく。現在建設中の2台の風力発電機の事業に、出資、資金貸付という形で事業に参画する。
今回ワタミが提携した企業は「株式会社市民風力発電」。2001年創業で本社を札幌市に置いている。社名が示す通り、発足時の資金は市民からの出資でまかなっている。現在、北海道、東北、関東、北陸で14基の風力発電機を運営している。
現在、市民風力発電は秋田県秋田市向浜と秋田県由利本荘市西目で、それぞれ最大出力が2MWになる巨大な風車を建設している。ワタミはこの2基の建設と事業に出資、資金貸付という形で参画する。秋田市向浜の発電機は2013年5月、由利本荘市西目の風力発電機は2013年6月にそれぞれ竣工し、稼働を始める。1台当たりの年間発電量はおよそ450万kWhと見ている。発電した電力は東北電力に全量売電する。
ワタミはかつて、秋田県にかほ市の市民風力発電プロジェクトに資金を拠出して風車建設を支援している。この発電機は2012年3月から稼働している(図1)。最大出力が2MWで年間発電量がおよそ450万kWhというところは、現在建設中の2基と変わらない。すでに稼働しているにかほ市の発電機に加えて、建設中の2基が稼働を始めると、ワタミグループで消費している電力量の10%に相当する電力を発電するという。
関連記事
- 難工事が前倒しで完了、出力12MWの風力発電所が稼働開始
「淡路風力発電所」の工事が予定よりも早く完了し、営業運転を始めた - 日本でも洋上風力発電は実力を発揮できるか、実証研究が始まる
ヨーロッパではかなりの実績を残しているが、日本でも実用化できるのだろうか - 洋上風力発電を7社が事業化へ、10年後に数百MWの発電所を建設
7社が共同で、洋上風力発電の事業化を大規模に展開するプロジェクトに乗り出した - 風力発電で最も大きな電力を生み出せる県は?
買取価格が最も高いのは風力で作った電力だ - 風力発電が太陽光に続く、小型システムは企業や家庭にも
太陽光発電に続いて風力発電の取り組みが活発になってきた
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.