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築47年のビルで節電を徹底、部門単位の電力使用量を見える化:スマートオフィス
建設機械大手のコマツが1966年から使用している本社ビルに電力の見える化システムを導入して節電を徹底する。9つのフロアに合計37台の電力センサーを設置して、空調や照明などの電力使用量をパソコン・ベースのシステムで集約できるようにした。
コマツが電力の見える化システムを導入したのは東京・港区にある10階建ての本社ビルである(図1)。以前は屋上に黄色い巨大なブルドーザーを設置していたことで有名だった。
この本社ビルの2階から10階までの9フロアを対象に、電力の見える化による徹底した節電に取り組む。各フロアの分電盤に電力センサーを取り付け、空調や照明のほかコンセントに接続されている各種の機器を含めて、電力の使用量をシステムで集約する。コマツが導入した電力の見える化システムは、パソコンとクラウドネットワークを組み合わせたNECの「エネパルOffice」である。
電力センサーに加えて温度センサーを各フロアと屋上に設置することで、外気温と室温を把握しながら管理者が節電対策を実施できるようにした(図2)。従来はビル全体の電力使用量は把握できていたが、今後は部門単位の電力使用量を見える化して節電を促進する考えだ。
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