ニュース
ミドルソーラーが前月比56%増、メガソーラーや中小水力も大幅な伸び:法制度・規制
固定価格買取制度の認定設備の最新状況が経済産業省から発表された。太陽光発電の買取価格が引き下げられる前の1月末時点で、中規模のミドルソーラーが前月比1.5倍以上の伸びを見せた。大規模なメガソーラーや中小規模の水力発電も大幅に増えて拡大ペースが加速している。
2012年7月から2013年1月の10か月間で、認定設備の規模は累計736.8万kWに達した(図1)。1月単月でも213.2万kWにのぼる設備が認定を受け、12月と比べて34%も伸びた。特に増加が著しいのは「太陽光(非住宅)」で前月比43%の大幅な伸びを示している。このほかの風力、中小水力、バイオマス、地熱のすべてで認定設備が増加した。
太陽光発電の増加傾向を設備の規模別に見ると、1月に最も大きく伸びたのは出力10kW〜1000kW未満の「ミドルソーラー」と呼ばれる領域だ(図2)。1月だけで88.8万kWも増え、前月比では56%の増加率になった。さらに規模の大きい出力1000kW以上の「メガソーラー」も前月比33%増で、拡大ペースが加速している。これに対して出力10kW未満の「太陽光(住宅)」は前月から7%減少して、伸びが鈍ってきた。
太陽光以外では中小水力が大きく伸びた。1月末時点の累計では5647kWと規模は小さいものの、12月末から2倍以上に拡大した。特に出力200kW以上1000kW未満のクラスが増えている。風力とバイオマスも着実に増え続け、それぞれ1月末の累計で57万kWと8万4000kWの規模になった(図3)。地熱は累計で1896kWと最も少ないが、1月に鹿児島県で1800kWの設備が認定された。
関連記事
- 太陽光発電の買取価格が正式に決まる、非住宅用は一律36円/kWhに
2013年度から太陽光発電だけを引き下げ - 太陽光の次は風力発電、バイオマスも全国で広がる
2013年の電力メガトレンドを占う(4) - 太陽電池の出荷量が四半期で60%増加、非住宅用は一気に3倍の伸び
四半期ベースで初めて100万kWの大台を突破 - 風力発電が2012年に全世界で10%増加、1位の中国は日本の150倍
2009年以来3年ぶりに2ケタの成長率 - 日本のエネルギー市場を変革する、新制度がスタート
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(1)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.