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木材の集積地にバイオマス発電所、木質専焼の設備で10MWの電力供給へ:スマートシティ
岡山県の真庭市は西日本で有数の木材集積地である。早くからバイオマスの活用に取り組み、「バイオマスタウン真庭」として知られている。新たに市と民間企業が共同で木質バイオマスだけを燃料に使う発電所を建設する。10MWの発電規模で2015年4月から運転を開始する計画だ。
真庭市は地元の製材会社や木材事業協同組合などと共同出資の「真庭バイオマス発電」を設立して、木質バイオマスを使った大規模な発電プロジェクトを進めている。このほど発電能力が10MW(メガワット)の設備をプラントメーカーのタクマに発注し、2015年4月から運転を開始する準備に入った。
岡山県の北部にあって中国山地を背にする真庭市は木材の一大集積地になっている。2006年には国から「バイオマスタウン」に指定されて、森林の間伐材や製材後の端材などを燃料にしたバイオマス発電に取り組んできた(図1)。
バイオマス発電で最大の課題は資源の安定確保である。真庭市では2008年に木材事業協同組合が中心になって「真庭バイオマス集積基地」を産業団地の中に建設して、近隣の山林所有者や製材会社から間伐材や端材を集めるシステムを構築した(図2)。
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