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県営で最大規模のダムに小水力発電を、佐賀県が事業者の公募を開始自然エネルギー

電力会社や全国各地の自治体がダムの水流を生かした小水力発電を積極的に増やしている。佐賀県は県営で最大規模のダムで小水力発電を実施するために、発電事業者の公募を開始した。発電規模は230kWを想定している。事業者からの提案書をもとに11月1日までに確定する。

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 佐賀県が県営のダムで小水力発電に取り組むのは今回が初めてである。県の南部に位置する鹿島市の「中木庭(なかこば)ダム」が公募の対象になる(図1)。このダムは河川の洪水対策として建設したもので、2009年から運用を開始した。


図1 佐賀県が運営する「中木庭ダム」。出典:佐賀県ダム管理事務所

 通常のダムでは下流の環境を保護するために、一定の水量を流し続ける「河川維持流量」を実施している。この維持流量を活用した小水力発電が最近では特に増えてきた。中木庭ダムの場合は毎秒0.2立方メートルの維持流量があり、最大で約230kWの発電が可能になると想定している。

 佐賀県は事業者の意思表明書を8月5日まで受け付け、要件を満たした事業者に対して現地説明会を実施したうえで、各社から技術提案書を募集することにしている。11月1日までに事業者を決める予定だ。応募の要件のひとつとして、佐賀県に関わりの深い企業の参加を求めている。

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