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切り餅のサトウが工場の屋根で太陽光発電、年間4500万円の収入を見込む:自然エネルギー
「サトウの切り餅」で有名な佐藤食品工業が新潟県と佐賀県の2カ所の工場の屋根に太陽光パネルを設置して、3月から発電事業に取り組んでいる。開始して4か月間の初動運転が順調に進み、年間で4500万円の売電収入を得られる見込みが立った。
佐藤食品工業の工場は新潟県に2カ所、北海道と佐賀県に1カ所ずつある。このうち新潟県の「東港工場」と佐賀県の「佐賀工場」の屋根に太陽光パネルを設置した(図1)。東港工場には505kWのパネルを5320枚、佐賀工場には672kWのパネルを4300枚で、それぞれ最大で490kWと500kWの発電が可能になっている。
発電を開始した3月下旬〜6月の売電金額は、2つの工場を合わせて約2000万円になった(図2)。これをもとに佐藤食品工業では年間の売電収入が約4500万円になると想定している。買取価格は1kWhあたり40円で、年間の発電量は112万kWh程度になる見込みである。
2つの工場の発電量を比較すると、日射量の多い佐賀工場が東港工場を上回っている。4月〜6月の3カ月間では、約13%も発電量が多い。ただし6月は佐賀工場の発電量が大幅に減っていて、天候に大きく左右される状況が見てとれる。
佐藤食品工業は2カ所の発電設備に約3億8600万円を投じた。今後も年間に4500万円の売電収入を得られると仮定すれば、およそ8年半で投資を回収できることになる。ただし東港工場がある北蒲原郡は降雪量が多い地域で、冬の発電量がどの程度になるかが課題と言える。
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