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年間4500万円を払っても高収益に、自治体がリース方式でメガソーラー:スマートシティ
香川県の善通寺市がリース方式を活用してメガソーラー事業に挑む。事業者を公募して、発電規模が1.3MW以上のメガソーラーを市有地に建設・運営してもらったうえで、施設全体を20年間にわたってリース契約で賃借する。年間に4500万円を支払っても十分な利益を得られると判断した。
善通寺市がメガソーラー事業に取り組む場所は、市の中心部から2キロメートルほどの距離にある「買田池(かいたいけ)」の南側に面した市有のグラウンドである(図1)。約1万9000平方メートルの敷地を使って、発電能力が1.3MW(メガワット)以上のメガソーラーを建設する計画だ(図2)。
このプロジェクトで注目すべきは、市がリース方式で発電施設を借り受けて、みずから事業者になって収益を上げようとしている点だ。多くの自治体が実施している事業者を誘致して土地の賃借料を得る方法よりも収益性が高いと判断した。
善通寺市はメガソーラーの建設にあたって、収益性を左右する3つの条件を設定した。第1に1.3MW以上の発電能力で、年間の発電量を145万kWh以上にする。第2に建設した発電施設を20年間のリース契約で市に貸与して、年間のリース料を4500万円以内(税込)に収める。第3に2014年2月末までに固定価格買取制度の認定を受けて、1kWhあたり37.8円(税込)で売電できるようにする。
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