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メガソーラー建設ラッシュの北海道南部、2日連続で新設備が運転開始:スマートシティ
広大な土地が点在する北海道の中でも特に南部でメガソーラーが急増中だ。日本アジアグループは11月12日と13日の2日連続で新しい発電設備の運転を開始した。2013年に入って同じ地域内の5カ所で太陽光発電を開始して、1年足らずのあいだに5.5MWの規模まで拡大させた。
新たに運転を開始したのは「本別ソーラーウェイ」と「幕別ソーラーウェイ」で、発電規模は1.0MW(メガワット)と0.7MWになる(図1)。2カ所とも北海道の南東部に位置する帯広市に隣接する地域にあって、それぞれ2万平方メートル程度の空き地に太陽光パネルを設置した。
2つの設備を運営する日本アジアグループは3月にも、近隣の釧路市など3カ所で太陽光発電設備を稼働させたばかりだ(図2)。2013年に入って帯広・釧路地域に合計5カ所の太陽光発電設備を相次いで展開している。5カ所を合計すると発電能力は5.5MWで、そのうち3カ所は1MW以上のメガソーラーになる。
北海道には面積の広い未利用の土地が数多くあり、固定価格買取制度が始まった2012年7月からメガソーラーの建設計画が急増している。それに伴って太陽光発電による出力の変動が送配電網に悪影響を与える問題が懸念され始めた。経済産業省は2013年4月に緊急対策を発表すると同時に、発電事業者に対して北海道内のメガソーラー建設を自粛するように要請してきた。
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