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容量5kWhの蓄電池を半額に、パナソニックが据え置き型:蓄電・発電機器
パナソニックはオフィスや商店、家庭で利用可能なリチウムイオン蓄電池を開発した。電気自動車に用いる円筒型電池を採用することで小型化、低価格化を実現したという。
パナソニックは容量が5kWhのリチウムイオン蓄電池を製品化した。オフィスや店舗、家庭に向けた。5kWh品として初めて100万円以下の価格を実現した製品だという(図1)。
製品化したのは「産業・住宅用 リチウムイオン蓄電システム 5kWh スタンドアロンタイプ(LJ-SF50A)」。希望小売価格は90万円(税別)。2013年12月20日から受注を開始する。
エネルギー密度を同社の従来の3.2kWhタイプ品などの約2倍に高めたリチウムイオン蓄電池を搭載することで、小型化に加えて、低価格化を進めたという(図2)。3.2kWhタイプと比較して1kWh当たりの価格は約2分の1に、同じく体積は3分の1に抑えた。
リチウムイオン蓄電池として電気自動車*1)などに搭載されている18650サイズ(直径18mm×長さ65mm)の円筒型リチウムイオン電池セルを採用することで実現した。約500本のセルを内蔵する。
*1) パナソニックは米Tesla Motorsなどに18650サイズのリチウムイオン蓄電池セルを出荷している。
蓄電池の出力は1500W。満充電後にオフィスで利用した場合(図3左)と家庭で利用した場合(図3右)の例を示した。オフィスでは停電時のBCP(事業継続計画)に役立つことが分かる。充電時間は約8時間だ。
なお、停電時の出力切り替えには約10秒を要するため、デスクトップPCなどに必要となるUPS(無停電電源装置)としては利用できない。
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