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閉鎖したスキー場にメガソーラー、斜面を生かして490世帯分の電力供給:スマートシティ
一時のブームが終わって閉鎖に追い込まれるスキー場が少なくない。秋田県の井川町が運営していた赤沢山スキー場も2009年から休業に入り、新たな土地の活用方法を検討してきた。スキー場の緩やかな斜面が太陽光発電に適していることから、メガソーラーを建設して地域の振興に役立てる。
井川町(いかわまち)は秋田県の中部にあって、風力発電所やメガソーラーの建設計画が進む干拓地の八郎潟にも面している(図1)。人口は約6000人、世帯数が約1600世帯の町に、発電能力が1.5MW(メガワット)のメガソーラーが2014年6月に誕生することになった。
建設予定地は井川町が2008年まで運営してきた「赤沢山スキー場」の跡地である。約2万平方メートルの斜面に太陽光パネルを設置する計画だ(図2)。当然ながら冬には積雪が想定されるため、その影響を可能な限り抑えられるようにパネルの設置角度や架台の高さを設定する。
メガソーラーは2014年3月に着工して、6月に運転を開始する予定だ。設計・建設は世界各国で自然エネルギーによる発電所を数多く手がけるドイツの「juwi(ユーイ)」と日本の「自然電力」の合弁会社が担当する。事業主は秋田市に本社がある「インスパイア」で、土地を所有するのは井川町と赤沢山生産森林組合である。官民共同のプロジェクトになる。
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