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桜島を望む高原の風力発電所、大型風車3基を増設して27MWに:自然エネルギー
鹿児島県の大隅半島で2004年から稼働を続ける「輝北ウインドファーム」が発電設備の拡張工事を開始した。新たに2MW(メガワット)の大型風車3基を増設する計画で、既存の設備と合わせて27MWの発電規模になる。2014年11月に運転を開始する予定だ。
「輝北(きほく)ウインドファーム」が立地する旧・輝北町(現・鹿屋市)は鹿児島県の大隅半島にあって、西側に鹿児島湾と桜島を望む風光明美な場所である(図1)。
そこから北に約5キロメートル離れた霧島市の高原に風力発電設備を拡張する。すでに工事が始まり、9カ月後の2014年11月に運転を開始する予定だ。
2004年に運転を開始した第I期の風車16基はドイツのシーメンス社製を採用したが、新設する第II期の3基分は日本製鋼所製に切り替える。1基あたりの発電能力は従来の1.3MW(メガワット)から2MWにパワーアップする。既存の設備と合わせた発電能力は26.8MWになり、これまでと比べて約3割増える。年間の発電量を合計すると、一般家庭で1万5600世帯分に相当する規模になる。
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