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なぜか落ち込む住宅向け太陽光発電、新築はよいのだが:法制度・規制(2/2 ページ)
住宅向けの太陽光発電が低調だ。平均設置容量は伸び、平均システム価格は下がっている。ここまではよい。ところが、既築住宅を中心に設置件数が前年比で減っている。このような傾向は2014年4月以降、より顕著になるだろう。
容量は増加、単価は減少
経済産業省の補助金はこれまで住宅向け太陽光発電の普及に役立ってきたのだろうか。平均設置容量や平均システム価格の推移が判断材料の1つになるだろう。以下の数字は補助金の交付決定件数に基づく。
図4は2011〜2013年の期間、四半期別に設置容量(kW)の推移を示したものだ。左端から新築の数字、新築よりも大きな既築の数字、全体の数字(モノトーンのグラフ)を四半期別に示した。図4からは平均設置容量が比較的順調に成長している傾向を読み取ることができる。ただし、2013年7〜9月の新築住宅(4.17kW)は1%前年同四半期に対して容量が減少し、同10月〜12月(4.13kW)は同じく2%低下している。
平均システム価格(万円/kW)の傾向はより分かりやすい(図5)。システム1kW当たりの価格は全ての四半期で低下傾向にある。2013年10〜12月(40万5000円)は、前年同四半期に対して11%、2011年の同四半期に対しては22%も下がっている。
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