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3万世帯に電力を供給する風力発電所、2016年1月に秋田県で運転開始:スマートシティ
風力発電所の開発が相次ぐ秋田県でも最大規模の51MW(メガワット)の発電設備を建設する工事が始まった。2016年1月に運転を開始する予定で、年間の発電量は一般家庭で3万世帯分に相当する規模になる見込みだ。豊田通商と東京電力の合弁会社ユーラスエナジーが建設・運営する。
約5年間に及ぶ環境影響評価のプロセスを経て、「ユーラス由利高原ウインドファーム」の建設工事が3月26日に始まった。建設する場所は秋田県の南部にある由利本庄市(ゆりほんじょうし)で、日本海から5キロメートルほど内陸に入った高原地帯だ(図1)。
日本海からの風を受けやすいように、南北に17基の大型風車を並べて設置する(図2)。1基で3MW(メガワット)の発電能力があり、合計で最大51MWの電力を供給することができる。年間の発電量は一般家庭で3万世帯分に相当する規模になる見込みである。運転開始は2016年1月を予定している。
風力発電所を建設・運営するユーラスエナジーグループは2009年1月に環境影響評価の手続きを開始して、ようやく2014年3月7日に完了した。この間に風車の設置数を21基から17基に縮小するなどして、生態系に対する影響の低減を図った。
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