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高原に関東最大43MWのメガソーラー、1万4000世帯分の電力を供給:自然エネルギー
東京電力の管内で最大規模のメガソーラーが群馬県の昭和村に2017年に誕生する。82万平方メートルの広さの土地に、約17万枚の太陽光パネルを設置する計画だ。年間の発電量は5000万kWhに達して、売電収入は18億円を見込む。総事業費は130億円を想定している。
これまで関東地方のメガソーラーでは、茨城県と千葉県で建設中の40MW(メガワット)が最大だ。新たに群馬県の昭和村に建設するメガソーラーは発電能力が43MWになる予定で、電力需要の大きい東京電力の管内でも最大の規模になる(図1)。
このプロジェクトを推進するのは不動産事業を中核にする「いちごグループ」である。すでにグループ会社の「いちごECOエナジー」が北海道など全国17カ所でメガソーラーの建設プロジェクトを進めていて、合計すると30MWの発電規模になっている。昭和村のメガソーラーを加えると発電規模は一気に2倍以上に拡大する。
昭和村では年間に5000万kWhの発電量を見込んでいる。一般家庭で1万4000世帯分の電力使用量に相当する規模で、昭和村の総世帯数(約2300世帯)の6倍になる。いちごECOエナジーは2013年度に固定価格買取制度の認定を受けていて、発電した電力は1kWhあたり36円(税抜き)で売電することができる。全量を東京電力に売却して年間に18億円の収入を得られる想定だ。
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