ニュース
米ウォルマートが電力自給率100%へ、太陽光発電を倍増:スマートショップ
世界最大の小売業である米国のウォルマートは2020年に向けて再生可能エネルギーの導入量を大幅に増やす。太陽光発電の導入プロジェクトを2倍に増やすなどして、年間に70億kWhにのぼる電力を確保する計画だ。一方で電力の使用量を20%削減して、自給率100%を目指す。
ウォルマートは2013年12月末の時点で、全世界の再生可能エネルギーの導入量が年間に22億kWhを超える規模になっている(図1)。日本の一般家庭の電力使用量に換算すると60万世帯分に匹敵する。
これによりウォルマートが店舗などで使用する電力のうち24%を再生可能エネルギーでまかなうことができる。さらに2020年までに現在の3倍にあたる70億kWhへ導入量を増やす計画だ。
その一環で米国とプエルトリコを対象に太陽光発電の導入プロジェクトを倍増させる。現在までに約250カ所の店舗や物流センターに太陽光発電システムを導入済みだが、2020年までに500カ所に拡大する(図2)。
関連記事
- 急増する米国企業の太陽光発電、1位はウォルマート、4位にアップル
太陽光発電システムのコスト低下が大きな要因 - 11円に下がった米国の太陽光コスト、2020年の大目標へ急接近
2020年には1kWhあたり6円に - グーグル、フェイスブック、アップルが自然エネルギーに切り替える理由
電源の選択がブランド価値に影響を及ぼす - 世界の再生可能エネルギー投資額は21兆円、日本は80%も増えて第3位
前年比は14%減、太陽光発電システムの価格が低下 - 2020年に電力需要の20%へ、発電コストの低下がカギ
再生可能エネルギーの未来予測(1)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.