ニュース
農業と組み合わせる太陽電池モジュール、小型で使いやすい:蓄電・発電機器
ネクストエナジー・アンド・リソースは2014年11月、農業と組み合わせて使いやすい太陽電池モジュールの販売を開始した。農作物に光が当たりやすいような小型の製品である。
ネクストエナジー・アンド・リソースは2014年11月から農業と組み合わせて使いやすい太陽電池モジュール「NE125×125-36-M(L)」の販売を開始した(図1)。ソーラーシェアリング用の製品である。
単結晶シリコン太陽電池セルを36枚利用し、出力95Wを得る。太陽電池モジュールの寸法は1199×551×35mmと小さい。重量は9kg。
「製品化の発端はある農業法人から相談を受けたことだ。一般的な出力270W程度の太陽電池モジュールは面積が大きいために、日陰が多い。面積を小さくしてまばらに配置できる製品が欲しいということだった。相談を受ける以前から(系統に接続しないで利用する)独立型の製品を取り扱っており、寸法や出力が今回の仕様に近かったために対応できた。製品試験や保証を重視した製品に仕上がった」(同社)。
「当社や製造会社が倒れた場合にも製品保証が受けられるよう(中国の国有企業である)AON-COFCOとの二重保証を取り入れた」(同社)。製品の瑕疵(かし)による経済損失を10年補償し、太陽電池モジュールの出力を保証する契約も付けた。25年後の出力として初期値の80%を保証する(リニア出力保証)。
「新製品用の架台は特に用意していない。ソーラーシェアリングでは農地の形状や作物の種類によって、必要な架台の仕様が変わりやすい。多くの顧客は単管(パイプ)を組み合わせて架台としているようだ」(同社)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
営農と太陽光発電の組み合わせ、「3つの壁」あり
ソーラーシェアリングが伸びるには
イチジクの栽培でソーラーシェアリング、2メートルの木の上に太陽光パネル
大阪府の事例
里芋と小松菜を栽培しながら太陽光発電、岐阜県の農地でソーラーシェアリング開始
岐阜県の事例
アルミ架台で縦横無尽、農業用や追尾用も
ソーラーシェアリング用の架台もある
農作物と太陽電池が光を分ける「ソーラーシェアリング」
キーワード解説
