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豪雪地帯に2万枚の太陽光パネル、高さ1.5メートルで角度は30度:自然エネルギー
新潟市内の競馬場に隣接する厩舎の跡地に、発電能力4MWのメガソーラーが完成した。新潟県が運営する3番目のメガソーラーで、10万平方メートルの敷地に2万枚の太陽光パネルを設置した。これまでの実績をもとに、パネルを設置する高さや角度を最適な状態にして積雪を回避する。
新潟県の企業局が運営する3番目のメガソーラー「北新潟太陽光発電所」が11月28日に運転を開始した。新潟市内にある「新潟競馬場」に隣接する10万平方メートルの用地に建設したもので、以前は県競馬組合の厩舎があった場所である(図1)。
発電能力は3カ所の中で最大の4MW(メガワット)になる。太陽光パネルの数は2万356枚に達して、それを3646本の鋼製の基礎の上に設置した。豪雪地帯の新潟市にあってパネルが雪に覆われることのないように、パネルの一番下の部分を地表から1.5メートルの高さに設定した。さらにパネル面に雪が積もらないように角度を30度に傾けた(図2)。
新潟県の企業局は2011年10月に最初のメガソーラーの運転を開始している。新潟市に隣接する阿賀野市に「新潟東部太陽光発電所」を建設して、現在までに1号系列と2号系列(発電能力は各1MW)を稼働させてきた。さらに3号系列(同15MW)を建設中で、それぞれのメガソーラーでは太陽電池の種類やパネルの設置角度を変えながら最適化を図っている。
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