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岩手県南西部の工業団地にメガソーラー、約10億円を投じて出力3MW:自然エネルギー
清水建設が岩手県南西部に位置する北上市に建設した出力3MWのメガソーラープラント「北上太陽光発電所」が発電を開始した。発電した電力は今後20年間にわたり全て東北電力に36円/kWhで売電する計画だ。
清水建設が岩手県南西部に位置する北上市に建設した出力3MW(パネル出力3.7MW)のメガソーラープラント「北上太陽光発電所」が、2015年4月から発電を開始した(図1)。同発電所は清水建設が100%出資する北上太陽光発電が施設運営を行っている。第一、第二の2つの発電所から構成され、このうち第一発電所の一部が発電(700kW分)を開始した。今後、順次稼働範囲を拡大していく予定だ。
北上太陽光発電所は、北上市南部工業団地内に位置する約6万平方メートルの土地に建設された。投資金額は約10億円で、2014年6月に着工、建設工期は7カ月。発電した電力は、今後20年間にわたり全て東北電力に36円/kWhで売電する計画となっている。
清水建設は2014年4月に兵庫県赤穂市に位置する西浜工業団地内の16万平方メートルの土地に、約35億円を投じて「赤穂太陽光発電所」を建設している。同発電所の出力は10MW(パネル出力12MW)で、発電全量は全て関西電力に売電している。北上太陽光発電所は赤穂太陽光発電所に続く2カ所目のメガソーラープラントであり、清水建設では「条件の合う適当な土地があれば取り組んでいきたい」と発電事業に積極的な姿勢をみせている。
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