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まるで巨大な“羽根のない扇風機”、水と風で発電するビルがオランダで計画:自然エネルギー(1/2 ページ)
“羽根のない扇風機”のような特殊な形状をしたクリーンエネルギービルがオランダのロッテルダム市で計画されている。新たなランドマークとして期待されている一方で、先進的な再生可能エネルギー技術の活用でも注目を集めている。
オランダのロッテルダム市で計画が進められている特殊な形状のクリーンエネルギービル「Dutch Windwheel」が注目を集めている。Dutch Windwheelは、民間や研究機関などが参加し「Dutch Windwheel Foundation」として計画が進められている。将来的には、オランダのランドマークの1つとする狙いだ。
Dutch Windwheelの特徴的な点としてまず形状がある。Dutch Windwheelの形はちょうど“羽根のない扇風機”のようだ。立てた2つの輪を重ねたような形で、真ん中が空洞になっている。先進技術「EWICON」により、その空洞部分を通る風を生かして発電し、100%再生可能エネルギーでの運用を目指すという(図1)(図2)。
観覧車なども用意、住居やホテル、商業施設も
外周側のリングには、レールで動く観覧車を用意。30人乗りの40のキャビンを搭載され、30分で一周回る。来訪者はロッテルダムの風景をこの巨大なコースター上でくつろぎながら楽しむことができる。また内側のリングでは、パノラマレストラン、スカイロビーやホテル、商業施設などを入居させる計画だ(図3)。
これらの建築デザインとしての先進性だけでなく、Dutch Windwheelは再生可能エネルギーの先進的活用の面でも注目を集めている。
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