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東京ガスが小売電気事業者に登録、中国電力・住友商事・リコーもグループ会社で電力供給サービス(2/2 ページ)

家庭向けの電力市場に新規参入する中で最有力の東京ガスが小売電気事業者の登録審査を通過した。関東を中心に電力と都市ガスのセット販売を2016年4月に開始する予定だ。このほかに中国電力、住友商事、リコーのグループ会社が審査を通過して広域で電力を販売する。

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太陽光やバイオマスに強い会社

 中国電力は100%子会社のエネルギア・ソリューション・アンド・サービス(ESS)が小売電気事業者の登録審査を通過した。現時点で販売地域は明らかになっていないが、隣接する関西や九州、市場が大きい関東と中部にも進出する可能性が大きい。ESSは広島県を中心に太陽光発電所を運営していて、再生可能エネルギーの電力を供給する能力もある(図3)。


図3 中国電力グループが広島県と共同で運営する「庄原太陽光発電所」。出典:広島県環境県民局

 同様に住友商事グループのサミットエナジーも再生可能エネルギーで強みを発揮する。特にバイオマス発電に力を入れている(図4)。新潟県で運転中のバイオマス発電所に続いて、愛知県と山形県にもバイオマス発電所を建設中だ。これまで新電力として企業向けに販売してきた実績も豊富にある。


図4 サミットエナジーグループの電力事業。出典:サミットエナジー

 このほかの注目企業としてリコージャパンが小売電気事業者に加わる。リコーの販売会社で、事務機を中心にLED照明の販売も手がけている。北海道から九州・沖縄まで300カ所以上に営業拠点を展開して、小規模な事業所や商店を数多く顧客に抱えている。家庭と同時に自由化が始まる低圧(契約電力50kW未満)の電力を利用する事業所と商店が販売対象になる。

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