ニュース
高天井の水銀灯、LEDで省エネ・小型化・明かりの質:LED照明(2/2 ページ)
倉庫など高所に設置する照明は光量が大きくなければならない。この条件を満たす水銀灯を、LED照明が置き換え始めた。省エネによって電気料金を抑えることができる。省エネの次は、器具の小型軽量化と明かりの品質向上だ。
雨ざらしに耐える
新製品のうち「防雨耐塩丸形」の2品種は、環境耐性がIP65*1)と高い(図3)。トラックヤードのように軒先に雨が吹き込む場所に設置した場合や、粉じんが発生する工場や倉庫などに向く。塩害に耐える耐候塗装を施しているため、海岸から300mの位置に設置することもできる*2)
*1) IPとはIEC 60529で定められた保護等級。65とは外来固形物浸入に対する保護等級が6級(粉じんが中に入らない)であり、水の浸入に対する保護等級が5級(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)という意味。
*2) 日本照明工業会ガイド117:2010に準拠。
関連記事
- 「水銀条約」で置き換えが加速する水銀灯、省エネ+制御で高天井LED照明に商機
工場や倉庫内の照明のLED化が加速する兆しを見せている。省エネや長寿命、制御可能などLED照明の利点も大きな要因だが、市場を大きく動かしそうなのが2013年に成立した「水銀条約」である。 - 水銀灯が禁止か、20%の消費電力で光るLED
OPTILED LIGHTINGは、高天井用HID代替LED照明器具「ベネフィットシリーズ」の販売を2015年3月16日に開始する。長寿命、低消費電力、低コストを特徴とする。水銀灯400W相当品と同700W相当品がある。 - 横浜スタジアムのナイター照明が全面LEDに、消費電力を56%削減
プロ野球の試合に使う屋外球場で初めて、「横浜スタジアム」のナイター照明が2015年のシーズン開幕を前に全面的にLEDに切り替わる。スタジアムを囲んで6基ある照明塔の光源をLEDに交換することで、ナイター照明の消費電力が56%も少なくなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.