太陽のリズムで光り方が変わるLED照明、間接照明で地球にも健康にも優しく:LED照明
輸入商社のキャプテンインダストリーズは、2016年1月13〜15日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている照明関連の展示会「ライティングジャパン2016」に出展し、ドイツのバルトマン社製LED照明をアピールした。
キャプテンインダストリーズが取り扱う、ドイツのWaldmann(バルトマン)社のLED照明「LAVIGO(ラビゴ)」は「サーカディアンリズム機能」を盛り込み、省エネだけでなくストレス対策にも効果を発揮することが特徴だという。
サーカディアンリズム機能とは、色温度や照度を調節し、自然光に近づけるように1日の中で、色温度や照度を変化させる機能のことだ。バルトマン社はミュンヘン大学のヘルベルト・ブリシュケ教授の協力のもと、照明と予防医学の関係性について研究開発を続けており、その一環として発見した機能だという。
例えば、朝は目を覚ましパワーアップできるような力強い青白光を発光するのに対し、夕方にはメラトニン効果で仕事のストレスから解放する光など、時刻に合わせて徐々に色温度や照度などを調整するプログラムが搭載されている(図2)。
上下に開口部を設けて間接照明を実現
ラビゴの特徴は、LED照明の開口部を下方に加えて上方部にも設けており、上方を明るく照らすことができる。そのため、天井を反射する光で間接照明として利用できる。空間全体を柔らかく照らすことができ、ストレスを少なく明るさを確保することが可能だ。また人感センサーが備えられており、離席時には自動で消灯するようにもできる(図3)。
キャプテンインダストリーズ 営業本部 東京営業所 マネジャーの瀬谷進一氏は「一般の照明と比べると最初は少し暗く感じるかもしれないが、手元はラビゴの下方からの光があるため、作業そのものは問題なくできる。部屋全体の照明を点灯しなくても明るさを得られるため省エネにも貢献できる」と述べている。
価格は1台当たり16〜35万円としておりオプションなどによりさまざまな提案が可能だとしている。日本での導入状況については「現在6〜7案件程度」(瀬谷氏)としており、IT系企業のオフィスに導入する比率が多いとしている。
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