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洋上風力発電の実用化を着床式で加速、国の助成先が4地域の港に自然エネルギー(2/4 ページ)

未来に向けて期待がかかる洋上風力発電のうち、実用化が早い着床式の開発プロジェクトを国が支援する。新たに北海道と秋田県の港で進行中のプロジェクトに助成金を交付することが決まった。すでに確定している青森県と茨城県の案件に加えて4地域で開発を促進していく。

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秋田港・能代港は最大34基で170MW

 もう1つの対象プロジェクトは秋田港と能代港の2カ所に分散して、丸紅を中心に大林組とエコ・パワーが加わって開発中だ。エコ・パワーは風力発電の専門会社で、アサヒビールや関西電力など18社が出資している。2つの港を合わせて最大で34基の風車を沖合に設置して、合計170MWの発電能力を想定している(図3、図4)。


図3 秋田港の全景(上)、洋上風力発電所の完成イメージ(下)。出典:国土交通省、秋田港・能代港再生可能エネルギー導入検討協議会

図4 能代港の全景(上)、洋上風力発電所の完成イメージ(下)。出典:国土交通省、秋田港・能代港再生可能エネルギー導入検討協議会

 秋田港と能代港の洋上風力発電所は2021〜2022年に運転を開始する計画で、環境影響評価の第1段階に入っている。このプロジェクトは秋田県が地域の再生可能エネルギーを拡大する施策の一環で事業者を公募して始まった。国からの助成が決まったことで、着工に向けた調査や設計作業を進めやすくなる。

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