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生協が太陽光発電で自家消費、購入電力も再生可能エネルギーに:自然エネルギー
パルシステム神奈川ゆめコープは配送拠点の麻生センターと藤沢センターに、自家消費用の太陽光発電システムを導入する。再生可能エネルギーを電源とする電力の購入と太陽光発電を活用を進め、再生可能エネルギーの使用比率を高めていく。
自家消費用の太陽光発電設備を導入するのは、「麻生センター」「藤沢センター」の2カ所。2016年2月をめどに屋根にパネルを設置する。この設備で発電した電力は売電せず、PCや冷凍設備などセンター内で使用する電力の一部として使用し、再生可能エネルギーの自家消費を行う計画だ(図1)。
設置する太陽光発電設備の出力は藤沢センターが72.8kW(キロワット)、麻生センターが52kWで、ともに京セラ製のパネルを採用する。設備の導入により施設の電力使用量のうち藤沢センターは約22%、麻生センターでは約17%を再生可能エネルギーに置き換える見込みだ。
両センターはパルシステム東京の子会社で、小水力やバイオマス発電所などを主な電力源とした新電力会社の「うなかみの大地」から電力を購入している。両センターを含むパルシステム神奈川ゆめコープの所有する11カ所の配送センターうち、8カ所がうなかみの大地からの電力購入に切り替えているという。
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