「自分で設置可能な太陽光発電所」に新シリーズ、両面ガラスパネルを採用:太陽光
Looopは“自分で組み立てられる太陽光発電所”「MY発電所キット」の新シリーズを発売する。両面ガラスパネル採用モデルの追加や、パネルレイアウトの自由度を向上するなど、より幅広いニーズに向けて製品ラインアップを拡充した。
太陽光発電の開発・販売・施工・メンテナンス事業を手掛けるLooopは、同社の太陽光発電システム「MY発電所キット」に新シリーズを追加した。2016年3月2日より販売を開始する(図1)。
MY発電所キットは「誰でも太陽光発電所のオーナーになれる」がコンセプトの太陽光発電システムだ。パネル、架台、パワコン、分電盤、電材など太陽光発電所に必要な部材をオールインワンで提供し、さらにこれらの設備の設置にはコンクリート基礎などが不要で、「自分でも組み立て可能」なのが大きな特徴となっている。
提供するパワコンの出力は全て50kW(キロワット)未満となっているため、設置費を抑え低圧契約を行うことが可能だ。また、発電量遠隔監視装置「みえるーぷ」一式(サービス料別)や10年損害保険なども付属する。
MY発電所キットシリーズは2015年末までに約1500件近い販売実績があるという。従来はパネルやパワコンの出力に応じて3種類をラインアップしていたが、今回、新製品を追加して5種類に拡充した。新たにLooopの両面ガラスパネル「NEXTOUGH」搭載モデルが2種類加わっている。
この他に架台の共通化などによるコストダウンや、パネルの設置方向を横置き3段、縦置き2段の両方に対応可能にし、設置場所にあわせたレイアウトを行いやすくするなどの改良を加えている。最も安い「MY発電所キット50」(多結晶パネル、出力49.92kW)で、税別本体価格は790万円(送料・工事費別)から。
なお、LooopではこのMy発電キットを2016年3月2日から東京ビッグサイトで開催される「PV EXPO2016」(2016年3月2〜4日)で展示する予定だ。
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