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総事業費106億円、9150世帯分の電力を生むメガソーラーを奈良県に:太陽光
日本アジア投資は奈良県吉野で太陽光発電事業のデベロッパーであるリニューアブル・ジャパンとの協業で、最大出力30.0MWを見込むメガソーラー「吉野町太陽光発電所」の建設を開始した。同社最大の案件となるメガソーラーで、年間9150世帯分相当の発電量を見込んでいる。
日本アジア投資とリニューアブル・ジャパン(RJ社)が建設を開始した「吉野町太陽光発電所」は、最大出力30MW(メガワット)を見込む大型のメガソーラーだ(図1)。総工費は約106億円で、このうち約80%をプロジェクトファイナンスによって調達している。
年間予想発電量は一般家庭約9150世帯分の年間電力消費量に相当する3195万kWh(キロワット時)を見込んでいる。売電開始予定時期は2018年1月で、固定買取価格制度を利用して1kWh当たり36円(税別)で関西電力へ売電する計画だ。
日本アジア投資は新たな収益の柱の1つとして、長期的に安定した収益が見込まれるメガソーラー発電事業への投資を積極的に手掛けている。各プロジェクトの確実な事業化に向け、2016年2月に設立したファンドの「RJA エナジー投資事業有限責任組合」の組み入れも含め、さらなる事業規模拡大を目指している。2018年3月までに100MW規模のメガソーラープロジェクトで売電を開始する計画で、年間5億5千万円程度の利益を獲得することを目指している。
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