企業の電気コストは上昇が続いており、大きな経営課題となっている。こうした状況下でソリューションプロバイダーである大塚商会は、以前から企業の省エネに役立つサービスとしてLED照明や照明コントロールシステム、電力の見える化サービスなどを展開してきた。今回はこれらに加えて電力そのものの販売に乗り出すことを決めた。
大塚商会が新たに提供を開始する「電力供給サービス」は、正確にいえば電力そのものを販売するわけではなく、取次を行う。電力の小売そのものは福岡県福岡市のグローバルエンジニアリング(登録番号:A0149)が提供。大塚商会は「電力の見える化ソリューション」などと組み合わせた提案を行い、企業の電気コストの大幅削減を提案する。
大塚商会が提供する「電力の見える化ソリューション」は、リアルタイムでの電力の使用状況を可視化し、ピーク時には警報メールなどを送り、電力を抑制するソリューションである。多拠点の管理や電力削減シミュレーションを行える特徴を持つ(図1)。新電力の採用により基本的な電力のコストを低減する他、電力そのものを使わないように管理することで、総合的な電力コスト削減につなげる。
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