ゴルフ場跡地にパネルを配置、栃木県の東部に28.8MWのメガソーラー:太陽光
栃木県の東部にある那須烏山(なすからすやま)市に、ゴルフ場跡地を活用したメガソーラーが完成した。ケン・コーポレーショングループが開発した出力28.8MWの「KEN 那須烏山太陽光発電所」だ。同社6カ所目となるメガソーラーで、2016年4月1日から稼働を開始している。
不動産事業を展開するケン・コーポレーション(東京都港区)およびグループ会社は東京電力管内で8カ所、出力合計68MW(メガワット)の太陽光発電所の新設を進めている。このうち6カ所目となる「KEN 那須烏山太陽光発電所」(栃木県那須烏山市)が完成し、2016年4月1日から運転を開始した(図1)。
同発電所は最大出力28.8MWの特別高圧発電所で、同グループのメガソーラーでは最大規模となる。元ゴルフ場の土地を活用し、コース部分にパネルを配置した。
ケン・コーポレーショングループは、2013年に太陽光発電事業へ参入。これまで群馬県嬬恋村の「KEN 嬬恋太陽光第一事業所」(出力2.4MW、運転開始2015年6月)、同第三事業所(0.7MW、2015年6月)、同第四事業所(1.3MW、2015年6月)、同第五事業所(2.4MW、2015年11月)、茨城県日立市の「KEN 里美太陽光事業所」(2.4MW、2015年10月)が昨年までに稼働している。今回新たに発電を開始したを発電所を加えると、6カ所が稼働していることになり、東京電力管内における発電出力の合計は38MWとなった。
今後は「KEN 嬬恋太陽光第二事業所」(1.2MW)が2017年5月に運転を開始する予定だ。さらに茨城県日立市に最大出力28.8MWの「KEN 里美太陽光発電所」の新設を計画しており、 2018年春の運転開始を目指している。
不動産仲介業をはじめ、外国人向け高級賃貸事業などの総合不動産事業を展開するケン・コーポレーショングループでは、太陽光発電事業にも参入。 地域社会への貢献と、環境負荷の低いエネルギー供給を通じた地球環境保全への取り組みを推進している。
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