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「ネット・ゼロ・エネルギー」の街が誕生、3つの電池で実現スマートシティ(3/3 ページ)

大和ハウス工業が富山県富山市の小学校跡地を活用し、一次エネルギー消費量が差し引きゼロになる「ネット・ゼロ・エネルギー・タウン」の開発に着手する。分譲住宅全戸に太陽光発電システムと蓄電池、家庭用燃料電池を設置し、HEMSも導入する。2017年後半に完成する予定だ。

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公共施設もスマートに

 公民館・地区センター・図書館の機能を持つ公共施設は、大和ハウスが建設した後に富山市に売却する。その後の運営は富山市が行う。公共施設においても住宅街区と同じくスマート化を目指し、大和ハウスがオフィスなどの建設で提案している環境配慮型建築「ディーズ スマート オフィス」の技術を採用する(図5)。


図5 公共施設の完成イメージ 出典:大和ハウス工業

 自然光が届きづらい場所には「光ダクト」を導入して、照明電力を削減を図る。これは取り入れた自然光を反射させて室内に取り込む仕組みだ。太陽光発電システムや蓄電池、マイクロコージェネレーションシステムを設置してエネルギー自給率も高める。

 この他にスマートマネジメントとして昼光センサーやCO2センサーを取り入れ、部屋の明るさや人の在不在を感知し、照明や換気・空調を効率よく制御することで省エネルギー化を図る。

 大和ハウスは2016年6月をめどに富山市と土地の売買契約を結び、同年8月から土地の造成に着手する。戸建住宅の販売・入居が始まるのは2017年5月で、公共施設を含め街全体が完成するのは同年10月となる予定だ。

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