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EV普及の起爆剤、性能5倍のブレークスルー蓄電池が試作段階へ電気自動車(4/4 ページ)

NEDOは2016年度からリチウムイオン電池に代わる革新型蓄電池の開発に向けた新プロジェクトに着手する2030年にガソリン並みの走行性能を実現する普及価格帯電気自動車の実現を目標に、2020年度中までに容量5Ah級の新型蓄電池の試作と検証を行う計画だ。

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第2期が終われば実用化フェーズに移行

 第2期の実施体制については、第1期と同様に京都大学がプロジェクトリーダーとなる。参加する大学・研究機関は京都大学の他、産業技術総合研究所、茨城大学、神奈川大学、関西大学、九州大学、高エネルギー加速器研究機構、神戸大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東北大学、名古屋工業大学、兵庫県立大学、ファインセラミックスセンター、北海道大学、三重大学、理化学研究所、立命館大学総合科学技術研究機構、早稲田大学となっている。

 一般企業については、ソニー、トヨタ自動車、豊田中央研究所、日産自動車、パナソニック、日立化成、日立製作所、日立マクセル、本田技術研究所、三菱自動車工業が参加する予定だ。

 今回のプロジェクトにおいては、あくまでも共通基盤技術の効率な開発が目的であり、将来の商品化に向けた生産技術などについては、各企業が個別に行うことになる。

 これらを踏まえると、新型の革新電池の実用化目標を2030年とした場合、2020年代前半までには有望な新型電池の種類、構成材料を絞り込み、蓄電池モジュールの開発フェーズに移行する必要がある。NEDOでは「第2期のプロジェクト終了後、企業における実用化開発が可能になるところまで研究フェーズを移行させることを目指す」としている。


会見に登壇した第2期プロジェクトに参加する企業・大学・研究団体の出席者
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