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売電金額は年間7.3億円、広島県に出力18MWのメガソーラー:太陽光
広島県東広島市でメガソーラーの建設が始まった。プロスペクトなど4社が手掛けるもので、出力は18.68MW、2018年6月の運転開始を予定している。20年間の売電金額の平均は年間約7.3億円を想定しているという。
不動産開発事業を手掛けるプロスペクトは2016年6月1日、九電工、JFEエンジニアリング、ユニ・ロットと共同で、広島県東広島市で出力18.68MW(メガワット)のメガソーラーの建設を開始したと発表した。4社共同で匿名組合への出資を行い、これを通じてKPJU東広島合同会社が事業主として建設を進める。
事業総額は約70億円で、匿名組合の出資総額は約13.3億円。匿名組合への出資比率は、九電工が45%、プロスペクトが40%、JFEエンジニアリングが6%、ユニ・ロットが9%としている。なお、開発資金として、みずほ銀行を幹事行とするプロジェクトファイナンスを組成し、同年5月30日付けで一部融資を実行した。
開発するメガソーラー「KPJU東広島太陽光発電所」は、広島県東広島市志和町に建設する。敷地面積は113平方メートルで、約11万枚の太陽光パネルを設置する。年間の発電量は2052万4000kWh(キロワット時)を見込む。これは一般家庭約5700世帯分の使用電力量に相当する発電量だ。
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