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HITの実力と家庭用エネマネで差別化を図るパナソニック変転する太陽光発電市場(3)(3/3 ページ)

太陽光発電市場は2015年度でモジュール出荷量が前年割れをし、市場環境は転機を迎えようとしている。こうした中、主要メーカー各社は何を考え、何に取り組んでいくのか。第3回ではパナソニックの考えと取り組みを紹介する。

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海外展開も強化

 一方、パナソニックにとっては、海外展開も2016年度の大きな課題だという。同社では、各国で再生エネルギー導入を目指したPV普及のための政策強化などにより、2019年度にはグローバルのPV市場が65GW(対2014年度比1.5倍)に拡大すると予測している。それに対応するため2015年度から海外市場開拓を本格的に再開。海外5地域(東南アジア、インド、トルコ、北米、欧州)の販社・子会社を活用し、海外販売の拡大に取り組んでいる。マレーシア工場(PECMY)を海外市場向け生産拠点と位置付けており、2016年度の新製品として330W(3月発売)325Wの大型モジュールを投入し、高効率とBOSコスト低減による価値向上を提案し、攻勢をかけていく。こうした取り組みで「2015年度は1割弱だった海外構成比が2割程度に拡大する」(吉田BU長)見通しだ。

 パナソニックは2016年度の太陽電池の出荷を前年度比20%増の690MWを見込んでいる。増加分は主力である国内の住宅向け太陽光発電システムのシェアをさらに拡大するとともに、海外向けを2016年度は北米、インド、トルコを中心に拡販することなどで当てていくとしている。

連載:「変転する太陽光発電市場

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