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電力の「1割」使うデータセンター、改善策は雪と排熱自然エネルギー(4/4 ページ)

データセンターは電力消費量が大きい。中でも空調用電力が約4割を占める。インフラが整った雪国であれば、空調用電力を削減できる。データドックが新潟県長岡市に立ち上げるデータセンターは、雪を使い、排熱を再利用する。

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なぜデータセンターを新設するのか

 記者説明会では、データセンター事業に乗り出す理由について、メディックス代表取締役の水野昌広氏が3つの理由を挙げた。第1にデータセンター市場には今後も成長する見込みがあり、有利な立地である新潟県に新設できること。第2に基幹データセンターとその上で展開するサービスの両方を提供できる強みをもっていること。第3に社会的意義だ。首都圏から地域への分散に役立つことを指す。

 「ビッグデータの解析では大量の電力を必要とするサーバ、これを設置できるようなデータセンターが必要だ。しかし、国内のサービスでは例えば9キロボルトアンペア程度にとどまっている。ビッグデータに適したデータセンターが国内には見当たらない(図8)。ビッグデータに向いた施設を提供すると当時に、データを守るシステム部門と、データを利用したいマーケティング部門の仲を当社が取り持ち、データ活用の壁を乗り越える手助けができればと考えている」(宇佐美氏)。


図8 30キロボルトアンペアまで供給できるサービスに取り組む

 社会的意義でも踏み込んだ。メディックスとフジミック新潟、BSNアイネットが出資し、2016年4月に設立されたデータドックは本社を長岡市に置く。従業員も地域から採用する。「データセンターが求める高度な技能を備えた技術者も募集したい」(同氏)。

【修正履歴】 記事公開後、3ページに掲載されていた図6を差し替えました。一部の数値が正確ではなかったためです(2016年7月14日修正)。



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