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規制価格と市場価格、スペインはダブルスタンダードが残る電力自由化、先行国はこう動いた(2)(4/5 ページ)

2016年4月の電力小売全面自由化により日本の電力市場は大きく変容を遂げようとしている。ただ世界には多くの電力自由化先行国が存在する。先行した国々ではどういう変化が起こったのか。こうした変化を紹介するとともに日本のエネルギー産業における将来像を探る。第2回は、スペインの電力自由化後の動向を紹介する。

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電力自由化における再生可能エネルギーへの取り組み

 再生可能エネルギーに関しては、EDP、イベルドローラといったわずかな小売り業者のみが100%グリーンエネルギーの電気料金プランを提供しているといった状況だ。

 しかし一方、スペインでは、再生可能エネルギーによる電力消費が増えており、他のエネルギー源に置き代わりつつある。2012年には、最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合は14%に到達した。この動きを見る限り、スペインは2020年までを目標に、国として掲げている再生可能エネルギー比率20%達成への軌道に乗っているように見受けられる。

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図3 スペインのエネルギーミックス推移(クリックで拡大)出典:Comision Nacional de Energia, 2015
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図4 スペインにおける新エネルギーの推移(クリックで拡大)出典:Comision Nacional de Energia, 2015

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