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光合成する「人工の葉」、絹タンパク質に葉緑体を取り込む自然エネルギー(2/2 ページ)

エネルギー・環境分野において“植物の葉”が実現する「光合成」は夢の技術といえる。人工的に光合成を実現する「人工光合成」技術などに注目が集まるが、英国で“天然”光合成を人工的に実現できる技術が開発されている。

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シルクリーフをランプシェードとして使う

 “人工の葉”である「シルクリーフ」だが、特徴としては以下の3つがある。

  1. CO2の吸収と酸素の発生
  2. 低エネルギー消費
  3. モジュールでの提供

 これらの特徴から、シルクリーフはさまざまな環境や用途で利用することが可能である。例えば、換気システムの中で利用したり、インテリアの表面であったり、ランプシェードなど照明と一緒に使ったりすることができる(図4)。さらに宇宙空間でも太陽光と水で酸素を生み出すことができるため、宇宙探査などでも利用できるとしている。

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図4 シルクリーフをランプシェードに使用した例(クリックで拡大)出典:Julian Melchiorri

 メルキオール氏は、持続可能な社会を実現するために生物学的反応性材料の研究を進め、都市環境や屋内環境の改善につなげていく方針を示している。

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図5 シルクリーフの内部構造(クリックで拡大)出典:Julian Melchiorri
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