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見えない欠陥を可視化する、サーモグラフィ検査の利点:太陽光発電所のトラブル対策(2)(2/4 ページ)
今後ますます重要になっていく太陽光発電所の運用保守。しかし、具体的にどのような点に着目して取り組めば良いのだろうか。本連載では日本で太陽光発電所の運用保守事業を手掛けるアドラーソーラーワークスが、実際の事例を交えながらそのポイントを紹介していく。第2回はサーモグラフィ検査について解説する。
検査の流れを確認
サーモグラフィ検査の実施手順は以下の通りである。
- 1.発電所の仕様の確認……配置図や単線結線図、各機器仕様書を確認し、測定対象や測定ルートを事前に把握する
- 2.検査機器の準備……事前に検査機器の動作、バッテリーの充電、画像を保存するストレージカードの確認などを行う
- 3.チェックリストの準備……発見した欠陥を記載するためのリストを準備する
- 4.検査の実施……太陽光発電システムの設置状況によっては高所作業車などの準備が必要な場合がある
- 5.検査データの分析……ソフトウェアを使用し、現場で取得したデータから温度差を計算し、欠陥部分の特定を進める。測定温度そのものではなく、異常部分と健常部分の温度差(相対)を捉える
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