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下水処理場で太陽光発電、汚泥も使いバイオガス発電と水素製造も自然エネルギー(2/2 ページ)

埼玉県は下水処理場を活用した再生可能エネルギーによる発電事業の展開を進めている。新たに2カ所で太陽光発電設備が稼働を開始した。さらに下水処理で発生する汚泥を活用し、バイオガス発電事業や水素製造にも取り組んでいく方針だ。

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処理場でバイオガス発電と水素製造も

 埼玉県では太陽光発電の他にも下水処理場を活用した再生可能エネルギー事業の展開を計画している。下水の処理過程で発生する汚泥を活用した、バイオガス発電事業だ。

 同県は流域下水道を処理する下水処理場を県内で合計9カ所管理している。このうちの3つは処理水量で全国トップ3に入っている。こうした多くの下水処理で発生する汚泥から、年間約1300万Nm3(ノルマル立法メートル)のメタンガスが発生しているという。このメタンガスを有効利用して、バイオガス発電を行う仕組みだ。まず2019年から元荒川、中川水循環センターの2カ所で発電を開始し、他の処理場にも順次拡大していく。2029年までに4カ所の処理場でバイオガス発電を行う計画だ。

 下水汚泥から発生するメタンガスは、燃焼による発電だけでなく、水素の原料として活用する方法もある。水素ステーションや燃料電池車の普及促進を図っている埼玉県では、こうした下水汚泥を活用した水素製造にも取り組む方針で、2020年までに実施したい考えだ。現在、今回太陽光発電設備を導入した中川水循環センターで、現在事業可能性調査を進めている。

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